押し寄せる情報に、人間の知力が低下する?

http://japan.cnet.com/interview/story/0,2000050154,20082117,00.htm

あまりに多くの情報がありすぎて、それを受け入れたり処理したりすることに忙殺されるため、気が散ったり、イライラしたり、衝動的になったり、落ち着きを失ったりすることが増えます。また、そんな状態を長く続けていると、仕事の成果も上がらなくなります。別な言い方をすれば、一度にたくさんのことをやったり、あるいはやろうとするために、効率が犠牲になるとも言えます。お手玉で、自分が扱える数よりも1つ余計に玉をさばこうとしているようなものです。

■どんな兆候が現れますか。


たとえば、自分の潜在力を十分に出し切って仕事をしていない。本当はもっと生産的になれると思いながら実際には生産性が落ちている。仕事の結果が示すよりも自分は利口だと思う。人からの質問に、普段よりも薄っぺらな言い方で性急に答える。新しいアイデアが枯渇する。仕事の時間が延びる一方で、睡眠時間は短くなる。身体を動かすことも少なくなり、友人と一緒に過ごす自由時間も減る、などが考えられます。一般的には、仕事にかける時間が増えていながら、逆に全体的な成果は少なくなっている状態と言えます。

■どの時代の人間にも、仕事に集中できないことはあったのではないでしょうか。これは全く新しいことなのでしょうか。


これは新しい問題です。なぜなら、人間の脳の回路にこれだけ多くの負荷がかかるようなことは、これまでに1度もなかったからです。確かに、肉体労働で過剰な負荷がかかることは以前にもありました。しかし、日常的に過剰な負担を脳に強いることはなかったのです。


現代社会はややこしい問題がいっぱい。